東京地下鉄

企業と制作チーム一丸で、現場のリアルを届ける。

就職先として
選ばれる会社でありたい。
背景

東京周辺に住んだことのある人、訪れたことのある人なら一度は利用したことがある地下鉄、「東京メトロ」。その経営を行っているのが、東京地下鉄様です。知名度はあるものの、学生にとっては就職先としてのイメージがしづらい現状にある。こうした状況を課題に感じていた東京地下鉄様から依頼を受け、今回マイナビにて採用サイトのリニューアルを行うことになりました。課題を分析した結果たどり着いたのが、大半の学生がユーザー視点で東京メトロを捉えるにとどまっており、働く場所としてのイメージが湧きづらくなっているということ。そこで、東京地下鉄での仕事の魅力を存分に伝えることで、ユーザーとして利用する場所から働きたい場所へと、視点を転換させることを目指したのです。

仕事の幅広さと現場のリアル、
二つの側面を
丁寧に伝える。
ソリューション

東京メトロの1日を、二つの職種の側面からとらえたムービー

 

東京地下鉄では、総合職とエキスパート職という二職種に分けて採用を行っています。総合職では、鉄道事業に限らず不動産事業や新規事業など、学生の想像以上に幅広い業務に携わりながら東京の未来を作っていくことができるのが特長。またエキスパート職は、車掌や運転士などの駅のホームに立つ仕事から、ユーザーはあまり見ることのできない、レールの保守や工場での検査の仕事まで、専門技術を持って東京の当たり前の毎日を支えているのが特長です。こうした仕事の面白さを伝えるために二職種共通サイトでは、「メトロの明日、東京の未来。」を採用スローガンとして掲げました。またメインのビジュアルには、現場の最前線で働く社員を映し出し、プロフェッショナリズムを表現。さらに下層ページを読みごたえのあるコンテンツで構成することで、東京地下鉄が鉄道事業に留まらない多様な取り組みの主体であることを印象づけました。

信頼関係を築くことで、
限られた時間のなかでも
最高のクオリティを実現。
実際の取り組み

 

今回制作を行っていた時期は、2020年。緊急事態宣言の真っ只中だったこともあり、制作期間を短くせざるを得ない状況にありました。それでもマイナビチーム一同、学生に早く届けたい思いもあったため、納期は予定通りに進行。こうした時間の制限が壁となる一方で、現場のリアルや仕事の多様さもきちんと表現するべく取り組みました。たとえば撮影する場所ひとつとっても、始発前の駅、深夜の地下鉄線路内など、すべて実際の現場で行いました。これが実現できたのも、東京地下鉄様の協力があったからこそ。撮影のためだけに回送列車を出していただくなど制作に協力していただけたことで、臨場感あるシーンを撮影することができました。また各ページ内のコンテンツにおいても、一つひとつ取材を行い、仕事のダイナミックさを表現。制作を進めるうえで、アイデアやご要望をいただくこともあり、またマイナビからも積極的にご提案をさせていただきました。時間に限りがあるなか、最高品質の広告をお届けすることができたのは、企業様と制作チーム一丸となって制作できたからこそ。こうしたチームをまとめる存在として、マイナビのディレクターがいます。今回、ディレクターが特に大切にしたのは、企業様や制作会社と信頼を築くこと。それがさまざまな制約を乗り越え、採用広報のクオリティを上げることにつながると信じていました。

BtoB広告賞2021、金賞受賞。
採用サイトの重要性を再確認。
得られた成果

 

こうした取り組みが功を奏し、日本BtoB広告賞で金賞を受賞するという結果に。コロナ禍で学生が思うように就職活動を行えないなか、仕事のリアルを丁寧に映し出したことで、採用サイトが学生とのコミュニケーションツールとして機能した点が評価されました。ちなみにBtoB広告賞の応募に至ったのは、キックオフミーティングの際に東京地下鉄様との会話の中で、「学生に響くいいサイトを作るために、何か目標をもって取り組みたい」という一言があったことがきっかけ。賞を目指して制作したわけではなかったものの、それくらい質の高い採用広報を行うことを当初から目指していました。どんなご要望にもお応えしたいと粘り続けるのがマイナビの強み。そこに企業様の熱意が組み合わさり、課題の解決に一歩も二歩も近づくことができました。

CLIENT
東京地下鉄株式会社

2004年に発足した鉄道事業者。日比谷線、銀座線、副都心線など9路線を経営し、東京を中心に関東圏内に乗り入れている。愛称は「東京メトロ」。発足と同時に日本大手私鉄の一つとなる。採用広報への思いが強く、その熱意が採用広告のクオリティや賞の受賞につながっている。

Director's Comment

今回の制作は、とても貴重な経験になりました。企業様の熱意に応えられるよう試行錯誤するなかで、自分自身も大きく成長することができたと思っています。個人的には、密にコミュニケーションをとっていくことを常に意識していました。誤解が生まれないよう、電話にてお話ししたり、取材等で直接会える時間を大切にしたり。その結果、企業様からも「裏側にある想いも細やかにくみ取っていただけて、素敵なサイトを制作することができた」というお言葉をいただき、素直に嬉しかったです。これからも自分にできることと誠心誠意向き合い、より良いものをつくっていきたいと思っています。

Directed by


担当ディレクター
籏山 綾太
新卒入社先では紙媒体を中心としたセールスプロモーションに携わり、その後マイナビへ入社。Webを中心に、媒体問わずさまざまな広告を手がけるようになる。入社当初は主に中小企業を担当し、現在は大手企業や官公庁案件を担当。