JA共済連

ミッションにフォーカスした入社案内でイメージを刷新。

寄り添う人材から、
挑戦できる人材へ。
背景

全国共済農業協同組合連合会・通称JA共済連様は、「JA(農業協同組合)」の保険領域を担う専門組織です。JA共済連様の大きな特徴は、一般企業と異なり、「協同組合」という相互扶助を第一目的とした組織であるという点。そのため「地域の人に寄り添う仕事」「安定して長く働ける」といったイメージを持たれていました。
しかし近年、日本を取り巻くリスクは多様化しています。新型コロナウイルス感染拡大や大規模災害の多発、100年生きるのが当たり前の時代――こうした状況下で人々の暮らしを守りぬくためには、さまざまなリスクを想定し、これまでにない保障の仕組みを構築・普及しなければなりません。そこでこれまでの「安定性」というイメージを刷新し、「挑戦意欲の強い」「主体的に、周囲を巻き込んで行動できる」人材に訴求したいというご相談をいただきました。

 

キーとなるのは、
社会貢献性。
ソリューション

JA共済連様は、「全国本部」「都道府県本部」という2つの組織に大別されます。全国本部は統括部門として共済の仕組み開発や普及推進戦略の策定、システム開発などを行う中核組織。一方で都道府県本部は、地域特性に応じた普及推進戦略の策定や、窓口となるJA職員のサポートなど、組合員・利用者に近い場所で事業をプロデュースする組織です。全国本部は前述のような挑戦人材を求めている一方で、都道府県本部は利用者に寄り添える人材も必要としているといった状況下で、どこまで振り切ったメッセージを打ち出していくべきか、ご担当者様も迷われているご様子でした。
そこでマイナビは、社会貢献性を重視する今の学生の志向についてご説明。既存の採用HP・入社案内ともに情報は網羅されているものの、どんなミッションを胸に、どのように働くのか、といった社会貢献性へのフォーカスは弱い印象でした。こうしてご担当者様と話し合った結果、それぞれのツールに役割を明確に持たせられるよう、リニューアルすることに。既存の採用HPは情報が網羅されたプラットフォームとして残しておき、入社案内は人とJA共済のミッションに特化する形で全面リニューアル。選考に進む学生に送付し、じっくりと読んでもらうことで、JA共済連の挑戦する姿勢に対して理解を深めてもらえる内容としました。

 

ミッションにフォーカスした
使命感を感じさせる入社案内へ。
実際の取り組み

既存の入社案内は比較的ポップな印象でしたが、今回のリニューアルではJA共済連のミッションと、それを胸に働く人の姿にフォーカスした高級感のあるトーン&マナーに変更しました。採用メッセージは「この国の未来を支える挑戦を。」。JA共済連が立ち向かう社会課題について紹介し、また、社員の写真は真剣な表情かつ自然光で陰影をつけるなど、メッセージを表現できるようこだわって撮影。また、全58ページとボリュームのある内容となったため、最も際立たせたいプロジェクトストーリーについてはすぐに開いてもらえるよう、BookinBookの仕様に。さらに30代の中堅社員も紹介し、先々のキャリアビジョンを描きやすいように工夫しました。

学生からの印象が
大きく変化。
BtoB広告賞金賞を受賞。
得られた成果

思い切った刷新の結果、学生からの印象は変化。「JA共済連の仕事って、チャレンジングなことが多いんですね」といった、社会貢献性の高さを評価する声が学生からは上がっているといいます。さらに、日本が抱える課題に真正面から向き合った入社案内であるという点が評価され、一般社団法人 日本BtoB広告協会が主催する「2022日本BtoB広告賞」入社案内の部 金賞を受賞。実はJA共済連様とマイナビは数年来のお付き合いだったということもあり、信頼関係が実ったとも言えるうれしい結果となりました。学生にJA共済連の本質を伝えるにはどうしたらいいのか、JA共済連様とマイナビで数年かけて話し合い、試行錯誤してきたことが、実を結んだと感じました。

CLIENT
全国共済農業協同組合連合会(JA共済連)

全国各地にあるJAの窓口ネットワークを通じて、生活全般に関わる総合サービスを提供しているJAグループ。その中で「保障」部門を担っているのがJA共済連。JA共済に関わる各種企画を行ない、全国各地のJAを通じて、地域の人々へ保障・サービスを提供している。

Director's Comment

お付き合いが長かったこともあり、マイナビがJA共済連様のことをよく理解してくれているという評価をいただけていたことが、今回の成功につながったと思います。ご担当者様はこちらの提案を否定せずいったん全て聞き入れ、その後でじっくりと判断してくださるという姿勢。おかげで、ディレクターとしても本当に必要だと思うソリューションを存分に提案することができました。これからもより一層深い信頼関係を構築し、採用のことを一番に相談してもらえる存在であり続けたいと思っています。

Directed by


担当ディレクター
平田 裕清
イベント制作会社でのディレクターを経て、2015年に中途でマイナビに入社。それ以来東京の中堅~中小企業を中心に、新卒採用向け広報物の企画・制作ディレクションを担当。2019年より課長となり、課員のマネジメントにも注力。プライベートでは1児の父。