PRODUCT TALK

【ZOOOG×マイナビ】
採用領域における、SNSプロモーションのすすめ。

SNS世代の学生に
企業は
どうアピールできるか?

ネットワーク社会のさらなる進化により、さまざまな媒体から情報を得ることができるようになっている現代。学生たちも、毎日のようにあらゆるツールで情報を入手し、発信しながら日常生活を送っています。採用活動も、これまでのWebサイトや紙媒体だけでなく時代に合わせた情報発信がとても重要です。特にZ世代と言われる今の学生たちとコミュニケーションをとるにあたってSNSは欠かせません。誰でもすぐに始められるからこそ、効果的に活用するのはなかなか難しい、と実感されている人事担当の方もいるのではないでしょうか。マイナビは、SNS広報を得意とする株式会社ZOOOGさまと共に採用支援パッケージを開発しています。今回は、株式会社ZOOOGから小見さまをお招きし、SNSと採用活動の親和性やその可能性、ZOOOGさまとマイナビで開発したパッケージ企画の効果的な活用方法についてお話を聞きました。

まずは、
各サービスの特徴を
理解すること。


マイナビ 池内(以下/池内):最近の就活生のほとんどがSNSを利用していますよね。うまく活用することができれば、採用活動にはきっと大きな効果が期待できるように思えるのですが、なかなか難しい印象があります。

株式会社ZOOOG 小見さま(以下/小見):日本国内でのユーザーの多いSNSといえば、Twitter、Instagram、facebook、Youtube、LINEがあげられます。おそらくほとんどの学生たちが、このうちの一つ以上のサービスのユーザーであり、毎日、毎時間、SNSから情報を仕入れたり発信しながら生活していることでしょう。一括りにSNSと捉えがちですが、その特徴は異なり、若者たちは自然とその特性を理解しながらサービスを利用しています。これら4つのサービスの特徴を理解すると、その難しさの正体がわかると思います。

Twitter
国内ユーザー数は約4,500万人。少ない文字量で、より速報性のある情報を受け取ることができるツールです。企業もTwitterアカウントを開設して情報発信する場面が多く見られます。ユーザーは、タイムラインに流れてくるツイート一つひとつには興味関心を持ちますが、インスタグラムほどアカウントごとの世界観を伝えることは難しい媒体。「人」が見えにくいため、採用に活用するとしたらとにかく学生とこまめに会話をすることや、ニッチな情報発信がポイントです。

Instagram
国内ユーザー数は約3,300万人。女性のユーザーが多い傾向です。写真をメインに投稿できること、アカウントプロフィールに行くと過去の投稿が一覧できるため、Twitterに比べて世界観が作り出しやすいのが特徴。じっくり時間をかけて運用していけば、第二のホームページ的立ち位置になることも期待できます。ストーリーズ機能を使った広告は会社のリアルな雰囲気などを伝えるのに、インフィード広告は社員インタビューや福利厚生などしっかり情報を伝えたいときに効果的です。写真メインの投稿となるためアパレル系やクリエイティブ系の企業には向いています。

Facebook
国内ユーザー数は約2,600万人ですが、若者のユーザーは減少傾向にあります。長文での投稿も、複数の画像を添付した投稿も可能で、ライフイベントなどの周知のためにも使われる機会の多い媒体です。その分匿名性は低く、他の媒体のような気軽さはあまりありませんが、ビジネスツールとして活用するユーザーも多かったり、身内同士の交流にとどめたりと、情報の信頼度が高いSNSです。

Youtube
国内で約6,200万人が利用する動画共有サイト。ユーザーの興味のあるジャンルに合わせた利用ができ、商材と親和性の高いYouTuberを使い効果的なPRを行うことも可能です。動画再生前に、数秒間だけ流れる広告とスキップが可能な長時間の広告が掲載可能。ほんの少しでも学生の目に留められるので、採用活動初期に動画を配信することで、就活中の学生たちに印象を残すことができます。

LINE
この媒体はSNSというよりも連絡手段として若者に浸透しています。Twitterよりも個人的に綿密なコミュニケーションを取ることができるので、採用活動に取り入れるとしたら、企業を絞り始めるような段階がいいかもしれません。学生の質問に個別で答えたり、学生個人に寄り添うフェーズで公式LINEが活躍すると思います。また、オープンチャットという誰もが参加できるトークルームの活用で、”企業”や”業界”、”留学生”など共通のキーワードでコミュニティを作り、意見交換の場を設けられるのもLINEならではのコミュニケーションの仕方だと思います。

池内:これらのSNSは、ほとんどの機能を基本的に無料で利用できるということも特徴の一つですよね。

小見:もちろん、社内の広報部だけでSNSをうまく活用する企業も多くみられます。ただ、採用活動では難しい面もあるかもしれません。たとえばTwitterなら、ユーザー同士のコミュニケーションがポイント。「企業の中の人」と「一般ユーザー」が日常のワンシーンとしてやりとりする状況に面白さがあります。その他の媒体についても、2~3年ほど活動を続けるなかでユーザーとの程よい関係性が築かれるところに面白さがあります。しかしながら、就活生は一年ごとに入れ替わってしまいますよね。そのため、効果的なコミュニケーションを築くのがなかなか難しい状況です。

SNS×採用領域で
できること。

池内:そこで、マイナビとZOOOGさまとでSNSを活用した採用支援ツールの開発が始まったのですよね。

小見:はい、せっかく沢山の学生がSNSの世界にいるのだから、企業の採用活動でもそこにアプローチする方法を提案しよう、とSNSを活用した採用支援ツールを共同開発することになったのです。2016年頃だったと思います。

池内:各社の人事担当の方にとってSNS広告の仕組みは複雑で、導入するのにもハードルの高いものだったと思います。費用対効果も、その時々のトレンドに左右されることが多く分かりにくいですし。

小見:そうなんです。そこで、私たちは独自の「クリック保証パッケージ」というプランを設計しました。たとえば、マイナビから打ち出したプロモツイートが、学生にどれくらい届いたのか、どんなアクションを導くことができたのかを明確に伝えることで、人事担当の方たちの不安を軽減することを大切にしていきました。

池内:当時は、採用活動の中でSNSを活用した企画はまだ新しく、その浸透は難しかったですよね。どんなことがSNSでできるのか、という部分から一緒に考えていく必要があったと思います。

小見:たしかにそうですね。マイナビの方と勉強会を実施してSNS広報のことを理解してもらう機会も積極的に設けました。逆に私たちも、就活生や採用活動について理解を深めていきましたね。

池内:これまでの取り組みから得られたことを教えていただけますか。

小見:まず、学生の反応がある画像やテキストがどういったものであるのかも見えてきました。たとえば、Twitterという速報性のある媒体で学生に印象を残すには、雰囲気よりもどんな仕事なのか、どういう働き方ができるのか、どんな人がいるのかを具体的に提示できるような素材の方が伝わりやすいですね。逆にそれがクリアになっていないと、反応には繋がりにくかったです。

また、業界ごとにSNS広報のやり方を工夫することも重要だとわかりました。たとえばBtoBの企業は、学生が暮らしの中で身近に感じてもらえる機会はありません。だからこそ、SNSのテキストでは思いっきりフランクに、学生が身近に感じる言葉を使って会社のことを発信することが、学生との距離をグッと縮めるのに効果的。「街にある〇〇を作ってる会社なんです」とか「△△って見たことあります?」といった言い方をするだけで、説明会への動員やエントリーが増加したという例も少なくありません。

それから、SNSならではの就活生のセグメントが可能であるということも魅力ですね。特にTwitterは匿名性が高く、好きなことを呟ける媒体。それを活用して、趣味・趣向に応じて学生をセグメントし、業界への興味関心が高い学生に向けたプロモーションも可能になってきました。これまでも、ゲームが好きな学生、鉄道に興味がある学生など、ターゲットをかなり狭く絞って情報を発信してきました。余談ですが、鉄道が好きな学生に向けたツイートが学生以外の鉄道ファンにも届き、結果的にその企業の認知度が上がった、ということもありました。SNS社会の面白さ、可能性の広がりを実感した経験でしたね。

各種広報ツールとの
組み合わせで
効果を最大化できる。

(左:ZOOOG 小見さま 右:マイナビ池内)

池内:SNSの採用支援への可能性がよくわかってきました。小見さんの考える、SNSプロモーションを成功するための最大のポイントはどんなところにあるのでしょうか?

 

小見:SNSを独立した採用広報ツールとして位置付けるのでなくマイナビの持つツールと組み合わせて、それぞれの強みを補完しあっていくことがポイントだと思います。

 

池内:短期間で大量のアクセスを集められるというのは、SNSの最大の魅力であり活用すべきポイントですよね。採用サイト、ナビ、DMなど、マイナビの展開するツールとの組み合わせで、可能性は無限に広げられそうです。

 

小見:そうなんです。情報の訴求後すぐに学生の反応がわかるので、学生の温度感を知るためのツールとしてもとても便利だと思います。たとえば、経営理念・仕事内容・福利厚生の三つの情報をバラバラに投稿してみる。すると、学生がこの会社のどの情報に注目しているのかがすぐに分かります。その結果をもとに、ナビサイトや採用サイトの情報も書き換えれば、学生が求める情報をしっかり届けられ、採用活動もスムーズに進めることができるはず。そんなふうに、SNS広報を検証軸として活用してみるのもいいと思いますよ。

冒頭で、各媒体の特徴を説明しましたが、採用活動の進行に合わせて広報するSNSを変えていくのも効果的だと思います。まずはYoutubeで学生に企業名を浸透させ、Instagramで企業の世界観を伝えていく。Twitterではイベント情報などを頻繁に発信しエントリーへ導く。そして、選考中には必要があればLINEでやりとりして学生のケアにあたる。採用活動の時期ごとに学生の行動や心理に合わせたSNS広報をすることで、学生が求める情報をしっかり届けることができ、心を掴むことができると思います。

 

池内:SNSから直接エントリーにつなげるだけでなく、SNSがその企業や業界への志望度醸成もアシストしてくれるのですね。

 

小見:はい。他ツールとの組み合わせはとても重要だと思います。学生と企業がマッチングすることが採用活動の一つのゴールだと思いますが、正直そのすべてをSNSで補うことはできません。ですが、好奇心のきっかけ、採用サイトへの誘導、説明会へのエントリーといった、そのための要所をSNSが後押しすることができるはず。そして、マイナビの展開するナビサイトや採用サイト、DM、説明会、インターンシップが最後の後押しをしてくれるのです。全体的な設計を含め、まずはご相談ください。SNSを使うことがゴールではなく、採用成功のための設計をご提案したいと考えています。

 

池内:これからも、さらに知見を溜めて効果的なアプローチ方法を一緒に作り上げていければと思います。今日はありがとうございました。

 

小見:ありがとうございました!

 

ご紹介したサービスはこちら
広報設計・制作サービス<SNS企画> ※外部サイトにリンクしています

PARTNER

株式会社ZOOOG
2015年に創立した、時代の先端をいくマーケティングプロモーション企業。リアル・マス・デジタル・SNSを融合させた総合的なプロモーション企画を得意とし、SNSマーケティングコンサル事業、SNS広告運用事業、インフルエンサーマーケティング事業など時代の変化に合わせた事業を展開する。

小見健太郎
執行役員 広告事業本部 本部長

元々、無料動画配信サイトを中心にインフルエンサーとしても活動。それをきっかけにマーケティングについて学び、株式会社ZOOOGへ入社。マイナビとは4年ほど前から、SNS広報を採用に取り入れたパッケージ開発を実施。現在までに、本プロモツイートは500本を達成。また、採用外においてもSNSマーケティングコンサルとして大手化粧品会社や大手配給会社等、数々の企業プロモーションに携わる。

Director's Comment

採用の年間計画にあわせて、最適なSNS広告施策を取り入れることで、ターゲットへの効率的なアプローチと歩留まり向上が期待できると考えています。またターゲットになる学生が、身近な情報収集ツールとしてSNSに触れる機会は今後もトレンドとして継続すると予想されます。ぜひご相談下さい。

Directed by


担当ディレクター
池内 智美
新卒1年目は制作会社で営業を経験し、2007年にマイナビに入社する。入社後から採用広報の企画運営に携わり、現在は主に大手企業を担当。選考会やインターン時期の企画・運営など、一年を通してさまざまな場面で制作に関わる。