鳴島工業

クライアント、クリエイティブパートナー、
マイナビが一つとなり、
BtoB企業のブランディングを一つ上のステージへ。

世界トップクラスのエレベーターガイドレールの加工技術を軸に、国内外の様々な建築物を人知れず支えている鳴島工業様。東京と新潟に工場を有し、優良BtoB企業としての確かな軌跡を歩んでいる企業ですが、一方、ブランディングという点においては、現在、副社長を務める鳴島清博さんが担当するまでは、他のBtoB企業と同じようにさほど力を入れていなかったそうです。その鳴島工業様がどうしてブランディングに力を入れるようになったのか。また、その一環として最近制作した鳴島工業の70周年式典映像に込めた想いとは何か。今回はクリエイティブパートナーとして良好な関係を築いているセルインタラクティブのメンバーにもご登場してもらい、これまでのブランディング施策や式典映像に関する話を三者でじっくり語ってもらいました。

  • 鳴島工業

    取締役副社長 鳴島清博

    鳴島工業の三代目の社長となる鳴島清恵氏を父に持ち、自身は2011年より同社に入社する。現在は副社長として経営を支えながら、社内外のブランディングや広報に関しても旗振り役として活躍されている。

  • マイナビ

    ディレクター 松本実子

    創ること、形にすることをやりがいに感じているディレクター。そのため、話題になっている物や事の情報収集は欠かさず、注目を集めている原因を考察。その考えを業務に活かすことを常に模索している。趣味は映画鑑賞。

  • セルインタラクティブ

    アートディレクター/ビデオグラファー 梶栗義哉
    デザイナー 和田茉梨乃

    横浜に事務所を置き、日本全国の様々な企業のブランディングを手掛けるセルインタラクティブ。梶栗氏は、全体のアートディレクションおよび映像の撮影などを担当。和田氏はグラフィックデザインを中心に担当している。

7年越しに3社をつないだ、コーポレートサイトのリニューアル


10年の歳月をかけて築いた関係性が、

式典映像の依頼へとつながっていく。

―今回の70周年式典映像の制作に至るまでの背景から教えてもらえますか?

松本:もともと、鳴島工業様とマイナビは採用活動のお手伝いという形で10年くらい前からお付き合いがはじまりました。その後、コーポレートサイトの制作やリニューアル、会社案内の制作、そして、昨年は新潟工場周辺地域での認知拡大のための交通広告のご依頼をいただくなど、継続的にお取り引きが続いております。

鳴島:そうですね。マイナビさんがセルインタラクティブさんの親会社にあたるセルディビジョンさんのご担当者を紹介してくださり、そこから三社の関係がスタートしましたね。

梶栗:当時は当社の社長が担当していたんですよね。その後、僕らが担当するようになり、当社の中でも鳴島工業様はお付き合いの長い特別なクライアントです。

松本:私自身も2年前ぐらいから担当するようになったのですが、鳴島工業様との仕事は特別ですね。クリエイティブを通じて少しずつ会社の顔づくりをしていくことができないか。一つのツールを制作して終わりではなく、鳴島工業様が大切にされている想いや世界観を、サイト、パンフレット…という風に広げていき、それが結果として社員の皆様の士気向上や良い人材の獲得につながるのではと考えながら挑戦しています。

鳴島:そう言っていただけるとうれしいですね。最初の共同作業となるコーポレートサイトの制作段階から、こちらの想いを伝え、それらを丁寧に形にしていってもらった記憶があります。たとえば、「雪国・新潟に工場があるのだから、その新潟工場が最も美しく見える1月、2月に撮影してほしい」といった要望も快諾してくださり、その時、撮影した集合写真はその後の私たちのブランディングの方向を指し示す一枚となりました。

梶栗:私たちも真冬の新潟の撮影は毎回大変ですが、良い思い出です。豪雪地域の電車のドア開閉の仕組みがわかっておらず、人生で初めて電車に降り損なったり(笑)。大雪の中のロケハンや撮影は通常以上に困難な作業でした。ただ、おかげで、毎回、満足ゆく写真や動画を収めることができていると思います。

和田:私は入社して最初の仕事が鳴島工業様のパンフレット制作だったのですが、それまでに先輩たちが撮影してきた写真を見ながら、「この世界観をしっかり表現していきたい」と強く思ったことを覚えています。

松本:そういう過去からの積み重ねがあって、今回の70周年式典映像の依頼につながっていったと思うと感慨深いですね。

70年の歴史をたどった式典映像

ドローンによる撮影も

現場でがんばる社員のために。
彼らの誇りが生まれるものに。

―では、具体的に70周年式典映像では、どのような依頼に対し、どう応えていったのですか?

鳴島:今回の70周年式典映像に限らないのですが、「鳴島工業で働く社員が少しでも自信や勇気、自分がしている仕事に対して誇りを持てるようなものにしたい」というのが私からの要望でした。自分たちの仕事がいかに社会に貢献しているか、家族に誇れる仕事なのかということを客観的に伝えることで、自己肯定感を高めてもらいたかったのです。

松本:そうでしたね。だから、私たちとしてもただ見せ方として格好いいものをつくるのではなく、そこで働く社員の方々の表情や空気感が伝わる、まさに鳴島工業様だからこその温かみのあるクリエイティブを目指しました。

梶栗:新潟と東京の2拠点すべての工場で社員たちを撮影してほしいというリクエストも、鳴島工業様らしいなと思いましたね。

和田:また、私たちの方でも工場内外でのドローン撮影をご提案しました。自分たちが日頃働いている工場や作業の持ち場を普段とは異なる視点で映し出すことで、自分自身の仕事を客観的に見てほしいと考えたのです。

梶栗:全体のストーリーも、オープニングでは歴史を振り返り、そこから日々の社員の仕事の様子を映し、そして、社長様のインタビューを通して社員への感謝と未来を伝えていくという流れでまとめることで、新旧すべての社員の皆様の心に残るものになればと思いました。

―制作段階で大変なことはありましたか?

梶栗:基本的にはスムーズに進んだのですが、雪の上でのドローン撮影は寒くて大変でしたね(笑)。でも、鳴島副社長が撮影に関してすべて私たちに任せてくださっていましたし、いつも隣にいてくれて、困ったことがあればすぐ聞くことができたので本当に助かりましたね。

鳴島:やはり、このチームで10年間の積み重ねがあるので、安心してお任せすることができますよね。それに、私は日頃より自分の想いを言語化して伝えることが立場上多いのですが、自分自身の想いを映像のようなビジュアルで具現化された形を見ることは少ないので、とても楽しみでしたね。

松本:今回の映像に関しては、鳴島副社長のクリエイティブに対する理解の深さも大きかったと思います。お互い「これ、いいよね」というセンスの部分も共有できていましたし、その上でクリエイティブチームに任せてくださったことでスムーズに進んだのだと思います。

 


新潟周辺の駅に掲出したポスター

3社がそれぞれの役割を果たし、
社員の心に届く映像が完成。

―本当に良いチームワークで完成させることができたのですね。その結果、70周年式典での社員の方々の反応はどうでしたか?

鳴島:社員には式典で初めて見せたのですが、みんなキラキラした目で見てくださっていましたね。驚きで口を開けている人もいました(笑)。70周年式典のオープニング映像として流したのですが、そのおかげもあって式典全体も大いに盛り上がりましたね。あと、「副社長が自分たちのためにここまでやってくれた」という反応もあり、それもうれしかったですね。

和田:わあ、そういう声を聞くと、私たちもうれしくなりますね。

鳴島:本当に、改めてクリエイティブの重要性を感じました。そうそう、昨年の交通広告(ポスター)も反響が大きくて、お客様からの評判はもちろん、社員によっては友人から「駅に貼ってあるポスターを見たよ」とわざわざ連絡が入ったと喜んでいる者もいました。採用に関しても、従来よりも応募が増えましたし、多方面でクリエイティブの効果を実感していますし、長期にわたってブランディングしていくことの価値を感じています。

―ありがとうございます。では、最後に改めて、それぞれの立場からメッセージをいただけますか?

鳴島:クリエイティブパートナーであるセルインタラクティブさんは私たちの会社のことを深く理解してくださり、その上で客観的に最適な提案をしてくださる点が信頼できると思います。そして、マイナビの松本さんはその間に入って、私たちの伝えきれないこと、セルインタラクティブさんの見落としてしまいがちなところをいつも補完してくださっている点が印象的ですね。

梶栗:それは、本当にそう思いますね。マイナビの松本さんが間に立っていることの安心感は大きいですね。より客観的な立場から全員の意思統一を図ってくださりますし、私たちもそうした土台がある上で安心して自由にクリエイティブを発揮できます。また、鳴島さんにおいては、冒頭にもお話ししましたが、長年のお付き合いがあるから提案できること、力になれることの広がりを感じています。おそらく、今後も伴走していきながら、もし会社の向かう方向が180度変わったとしても、その時も膝を突き合わせて話し合うことで、一緒に新たなゴールを目指すことができると思います。

鳴島:そう言ってくださるクリエイティブパートナーと出会えたことは本当に心強いですね。セルインタラクティブさんも、マイナビさんも、もし担当が変わったとしても、ぜひ、今後ともお付き合いよろしくお願いします。

松本:もちろんです。私自身、鳴島工業様やセルインタラクティブさんとのお仕事を通じて成長することができたと思いますし、長期にわたって関わっていくことでご提案できる幅が広がることも、より深くなることも実感しました。今後は制作ツール以外でもお手伝いができるとうれしいですし、マイナビの得意とする採用支援でも、これまで以上に本質的で価値のあるご提案ができればと思います。今日は、お忙しい中、ありがとうございます。

CLIENT
鳴島工業株式会社

1953年に設立。エレベーターガイドレール事業では、国内有数の技術を擁し多数の実績を持つものづくりの会社。エレベータースチール加工事業では、乗用から超高速、大容量エレベーターまで幅広く手掛け、今では大手エレベーターメーカー各社より実績と信頼を得ている。

PARTNER
株式会社セルインタラクティブ

2019年設立の新進気鋭のデジタルクリエイティブ集団。ウェブサイト制作や映像制作をはじめとする、デジタルコンテンツ事業からデジタルマーケティング事業まで、幅広く展開。横浜・福岡に拠点をおき、スモールチームでありながら、全国規模で良質なサービスを提供している。

 

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Director's Comment

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