SKAN JAPAN

技術力・対応力を駆使し、
事業内容をソリッドにアピール。

事業内容が分かりにくい=志望につながりにくい…。
背景

ニッチな製品・サービスを提供している。社名からビジネスを連想できない。「事業内容が分かりにくい」とされる理由はさまざまですが、そうした企業の採用ご担当者様からは、「何をやっている会社なのか学生が理解できず、興味を持たれにくい」といったお悩みの声が聞かれます。まさにそんな課題を抱えていたのが、今回ご紹介するSKAN JAPAN様です。
スイスに本社を構えるSKANホールディングスの日本法人で、主に医薬品の開発現場で使用されるアイソレータという機器の製造・販売をされる企業様。一般的にアイソレータを目にする機会は少ない上に、社名を聞いても何をやっている会社か想像できない方がほとんどではないでしょうか? こうした状況で採用活動を成功につなげるために、マイナビがご提案したのはパンフレットを制作することでした。

製品を模した箱型パンフレットで事業内容を伝える。
ソリューション

どんな事業を行っているかを伝えるには、製品を見てもらうのが手っ取り早い。そうした考えから生まれたのが、アイソレータを模した箱型のパンフレットです。実は、当初はA4サイズのオーソドックスなパンフレットをご提案しました。しかし、文字通り立体的に製品を紹介し、なおかつインパクトを与えたいというご意見を受けて再考し、SKAN JAPAN様のアイデアを元にしながら形にしたのがこの箱型パンフレットです。計画変更に合わせて、起用するクリエイターも一新して制作に臨みました。
掲載する情報はあくまでも最低限に留め、「アイソレータらしく」見せることを追求。QRコードからサイトへと誘導し、詳しい情報はWebでチェックするという動線を敷くことで、情報を更新しやすい仕組みにしています。また、SKAN JAPAN様はグローバル採用を行っているので、誰もが理解できるようなシンプルな英語を用いていることもポイントです。箱の内側のデザインは、本社があるスイスをイメージしたマッターホルンの絵柄にしました。

サンプルなどを収集し、組み立てやすく、耐久性のある設計になるよう試行錯誤した

 

再現性と訴求力を両立するために、試行錯誤を重ねた。
実際の取り組み

アイソレータの再現性と、パンフレットとしての訴求力。この2つを良いバランスで両立することが、今回のクリエイティブの肝でした。
アイソレータらしさを左右する本体の色・質感を再現するために、紙の選定や印刷方法を吟味。白い紙に銀色の印刷を施すか、それとも元から銀色の紙を使用するかによっても仕上がりが異なります。また、銀色と一口に言っても、マットなものから光沢のあるものまで質感はさまざま。さらに、今回は箱型に加工するので、対応できる紙が限定されるという側面もありました。印刷・加工の技術を駆使して再現性を高めました。
それと同時に、パンフレットの役割である訴求力を維持する上では、箱の組み立てやすさや耐久性も重要です。単純な展開図を組み立てる方法では形状を維持しにくく、何よりも見た目が良くありません。そこで複数のサンプルを集め、参考となる紙箱を探し出し、ちょうど良い形状に。組み立てる楽しさも訴求力の1つです。

 


    

視覚&触覚から事業内容をアピールし、採用シーン以外でも活躍!
得られた成果

SKAN JAPAN様のご協力のおかげで、2ヶ月間というタイトな制作期間で完成。出来上がったパンフレットは採用シーンだけでなく営業活動でも役立っているそうです。箱型なので視覚はもちろん触覚からもアピールができると好評。展示会で配布した際にも評判が良かったとの嬉しいお声をいただき、広い視点でSKAN JAPAN様の経営課題解決に貢献できたことをマイナビは嬉しく感じています。
今回は、クライアントとマイナビが意見を交わすなかでアイデアが生まれ、そのアイデアを形にするべく技術力・対応力を駆使してクリエイティブを進めた事例をご紹介しました。学生へのファーストコンタクトで「事業内容」を理解してもらうことの大切さも改めて感じていただければと思います。

CLIENT
株式会社SKAN JAPAN

1968年に設立されたSKANホールディングスの日本法人。医薬業界向けクリーンルーム機器およびアイソレータの設計・販売を行う。沖縄県うるま市にあり、グローバルに活躍できる人材の採用に課題を抱えていた。

 

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Director's Comment

はじめは人材採用の課題に関してご相談をいただきましたが、SKAN JAPANの社長様とお話させていただくと、採用にとどまらずより広い視点で課題解決に取り組む必要性を感じました。SKAN JAPAN様の今後の事業展開を見据えたアイデアを形にすることができて嬉しく思います。マイナビだけでは「採用」という固定概念にとらわれるケースもあるかもしれませんが、こうしてクライアントのご意見やアイデアに耳を傾けることで、より広い視点からクリエイティブを実現できると感じています。