PRODUCT TALK

【岡山放送×マイナビ】
映像のエキスパートと就活情報のプロ。
2社のタッグによって生まれた、新しい就活コンテンツとは?

岡山放送は、岡山・香川を放送エリアとする地方テレビ局。マイナビにとってはクライアントの1社であり、採用のお手伝いをさせていただく関係でした。そんな岡山放送とマイナビのコラボレートによって新たに生まれたのが、キャリア応援企画 「PITA」。企業の「リアルな魅力」に迫るハイクオリティな映像コンテンツで、テレビやYouTubeで視聴できるというマイナビ初の試みが盛りだくさんのパッケージ商品です。今回は「PITA」の実現に携わった岡山放送とマイナビのメンバーが集まり、企画誕生の裏側を語りました。

  • プロデューサー
    (岡山放送)

    永山 裕記

    テレビ番組などのプロデューサーとしてキャリアを歩んできた一方、人事部長として採用活動に携わった経験も。

  • クリエイティブディレクター
    (OHKエンタープライズ)

    宿野 高平

    さまざまなテレビ番組のほか、CMやPVの企画・制作等を長年手掛けてきた映像制作のプロフェッショナル。

  • セールス
    (マイナビ)

    綾木 祥

    営業としてさまざまなクライアントの採用支援に携わる。2021年4月より岡山支社長。趣味はアート鑑賞。

  • ディレクター
    (マイナビ)

    宮本 瑞希

    岡山県出身で、就職を機に地元へ戻ってきた。クライアントの採用活動におけるクリエイティブの企画・進行役。

地元の企業と学生のために。
課題解決の鍵は、「リアル」を伝えること。

宮本:もともとはクライアントとパートナーという関係だった私たちがコラボレートするきっかけになったのは、コロナの影響でしたね。

永山:はい。当時、私は人事部長として採用活動を推進していましたが、コロナの影響で学生との接触機会が制限されるという大きな壁に直面しました。岡山放送では例年インターンシップを開催しており、プログラムに対する学生の満足度も上々。そのまま選考に進んでくれるケースが多かったのですが、インターンシップを開催できないとなると、作戦を大きく変えなければなりません。

宿野:そこで、採用に関するさまざまなアドバイスをくれるマイナビさんに相談したのが始まりでしたよね。弊社はもちろんのこと、それ以外の地元企業もきっと困っているはず。お互いの理解不足によるミスマッチは社会全体の課題になるだろうという状況で、「何か新しくできることはないか?」と、一緒に考え始めました。

綾木:マイナビは全国に拠点を構えていますが、これまでエリアに特化した商品は少なかったように思います。そこに飛び込んできた岡山放送さんとのコラボレートのお話に、地方発・会社初の取り組みができる可能性を感じました。岡山の企業、岡山で働きたい学生、そうした人々の役に立てるプロダクトをつくるという思いのもとに団結してプロジェクトが始まりましたね。ただ、その時点ではどんなものをつくるのかまだ決まっていませんでした。

宮本:マイナビは就職に関する膨大なデータを持っています。一方の岡山放送さんは、地域を知り尽くした「岡山のエキスパート」であり、ハイレベルな映像制作のノウハウをお持ちです。そんな2社が力を合わせて地元企業と学生のマッチングを支援することになったわけですが、お互いの社内でも前例のない取り組みだっただけに、紆余曲折がありましたね。

永山:マイナビさんから企業によってニーズが異なることも聞いていたので、企画の具体化はなかなか難しかったです。大企業はブランディングに、中小企業は働く人の思いを伝えることに、それぞれ注力する傾向があると聞きました。ただ、企業によって構成が異なると、学生に違和感を与えかねません。

綾木:自分たちのリソースを活用してどんなアウトプットをするべきか模索するなかで、当初から明確だったコンセプトがあります。それは「学生にリアルな本音を届ける」こと。企業のキラキラした部分だけを切り取るのではなく、そこに至る苦労も含めてリアルな情報を伝えたかったのです。そのコンセプトを形にしたのが、岡山放送さんからのご提案でした。

宿野:企業の「リアル」を表現するために私たちが提案したのは、「私の会社の17分の1」という企画です。実際に働く若手社員の1日に密着しながら、ご自身が見つけた17の会社の魅力から特に伝えたいポイントを取り上げながら、リアルな姿を映し出す映像コンテンツです。通常、企業のプロモーションではネガティブな表現は避けるもの。しかし、学生が企業の魅力的な一面だけにとらわれて入社してしまうと、結果的にミスマッチにつながります。そもそも新人が入社してはじめに経験することは、やりがいよりも苦労の方が多いのではないでしょうか。学生も実際に入社した場合、近い未来に自分が置かれる状況を知りたいと思うはず。そうした考えからこの企画をつくりました。

和やかな雰囲気で進んだ、今回の取材。

テレビ放送・YouTube配信も含めて
学生に「リアル」を届けていく。

岡山県の学生にアプローチできる映像企画PITA。

永山:学生と企業を「ぴたっと」結びつけるという意味を込めて、この企画を「PITA」と命名。ようやく形になってきたところで、どんな形でメディアに露出させるかという視聴導線についても議論を深めていきました。

宮本:どんなに良いコンテンツをつくっても学生に届かなければ意味がありません。そこで議論の末に採用されたのが、クライアントに映像を納品するだけでなく、岡山放送さんのテレビ番組内で放映することと、岡山放送さんが運営するYouTubeチャンネルに掲載することでした。こうしたメディア掲載を含めたパッケージ商品として販売することになったのです。

綾木:企画がおおよそ形になってきた頃、私たちセールスの方ではクライアントに向けて提案を行っていました。しかし、「おもしろいね!」と好評をいただくものの、まだ形になっていないからか初めはなかなか成約につながりませんでした。そんななか、契約第1号となったのが両備システムズ様です。岡山で高い知名度を誇る企業様ですが、「仕事のリアル」を打ち出す採用広報に可能性を感じてくださったんです。

永山:ともすればマイナス面としても映りかねない「リアル」を、クライアントの譲歩できる範囲に落とし込むことも重要なポイントでしたね。打ち合わせではクライアントが伝えたいことを引き出しつつ、魅力の裏側にあるリアルにも踏み込んで内容を詰めていきました。

宿野:学生が知りたいことを「リアル」とするならば、クライアントとしては率先して伝えたくないネガティブな情報も含めて伝えることになります。そのあたりをご理解いただけるよう、打ち合わせの段階からしっかりと企画意図をご説明させていただきました。

宮本:実際にコンテンツ制作に入ると、岡山放送さんの実力をますます実感しました。事前の段取りから撮影現場でのアドリブ的な対応力まで、映像のプロとしての力量を節々に感じました。出来上がった映像のクオリティは言うまでもなく素晴らしい。マイナビだけでは絶対につくれなかったクリエイティブだと感じています。個人的にも非常に勉強になりました。

永山:台本づくりや取材・編集技術に注目が集まりがちですが、根底にある弊社の力は、クライアントの頭の中にあるものをターゲットの心に「伝える力」です。番組制作や報道で培われたそのノウハウを、「PITA」の制作で遺憾なく発揮できればと考えています。

宿野:撮影では「リアル」を表現するための工夫をしました。例えば、両備システムズ様のケースでは取材対象者は若手の方でしたが、採用担当者様が近くにいらっしゃるとネガティブなことを発言しない可能性もあります。しかし、ネガティブな発言の中にも本音が隠れているはずなので、あえて一人になる瞬間に声をかけたり、車の移動中にインタビューさせていただいたりと、素の部分を捉えることを目指しました。

綾木:クライアント側から「ここはあまり映したくない」という要望をいただいたこともありましたが、相談の末にありのままを映すことに。出来上がった映像を納品した後、クライアントは「ご提案通りに映してよかったです」とおっしゃっていました。やはり結果としてもリアルを伝えるメリットを感じてくださったんですね。


両備システムズ様で働くリアルを伝えた映像。

 

映像をきっかけに、学生の志望動を高めることに成功。
クライアントの満足度はかつてないほど高かった。

宮本:仕上がりに対するクライアントの満足度は非常に高かったですね。また、エントリーした学生からも「この映像をきっかけに志望度が上がった」という声が届いており、採用広報として狙った効果を発揮できたと感じています。映像の用途として特に便利だったと聞いているのが、説明会に参加する前の学生にこの映像を見てもらい、仕事のイメージを掴んだ状態で説明を聞いてもらうことでした。

綾木:両備システムズ様の映像は2023年3月にテレビ放映され、大変喜んでいただけたそうです。映像は会社のエントランスでも流されていて、たくさんのステークホルダーに届いています。私もこれまでさまざまなクリエイティブに関わってきましたが、ここまでクライアントにご満足いただいた例は初めてかもしれません。

永山:それは本当に嬉しいですね。「PITA」ではこうしてフィードバックをいただけるので、私たちとしても貴重な経験になりました。ご意見をもとにより良い企画へとブラッシュアップしていくこともできますし、こうして特定のクライアントに深入りして各社の魅力を知ることができたのは個人的に非常に楽しかったです。

綾木:「PITA」はテレビ放映もされるので、岡山放送さんの影響力と信頼性あっての企画です。地域に浸透しているテレビ局とタッグを組めたことで、マイナビだけでは届けられない範囲にまで広く説得力をもって情報を伝えることができたと感じます。今後は「PITA」をより多くのクライアントに活用いただき、岡山で就職したい学生にとってのスタンダードなコンテンツを目指していきたいですね。

宮本:一口に「映像」といっても、岡山放送さんが手がける番組制作やCMの分野と企業ブランディングの分野では手法も考え方も異なります。「PITA」ではそれぞれの良さをかけ合わせることができたと感じており、こうした融合のしやすさは地方ならではと言えるのかもしれませんね。

宿野:新たな形で岡山の人々に貢献できたことを嬉しく感じています。また、岡山放送にとっても新しいビジネスに挑戦するチャンスをいただくことができました。映像制作のノウハウを活かしながら今後もマイナビさんと協力して、多くの企業と学生の出会いをお手伝いできたら嬉しいです。

※所属などの記事内容は、取材当時のものです。

PARTNER
岡山放送株式会社(愛称 OHK)

岡山県岡山市に本社を置くフジテレビ系列の地方テレビ局。グループ会社であり、番組・CM・VPの企画制作や中継を担当する株式会社OHKエンタープライズとともに、ローカルニュースからバラエティーまでさまざまな自社番組の制作に注力するほか、地上波放送だけでなく動画配信も行っている。近年はショッピングモール内にスタジオを構えるなど、「見に行けるテレビ局」として全国初の新しい取り組みにも挑んでいる。

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Director's Comment

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