総務省 消防庁

デジタル×アナログで、立体的なオンラインイベントを。

オンラインでも、
満足感のある
イベントを開催したい。
背景

毎年、職業体験イベントを開催されていた総務省消防庁様。しかしながら、2020年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、初めてWEB上で開催することを検討していました。そこでマイナビに求められていたのは、消防の仕事に対する職業観涵養を図るWEBイベントを企画・実施すること。そのために、さまざまな工夫をする必要がありました。
そして今回のイベントは、総務省消防庁様が掲げている「令和8年度当初までに、消防吏員の女性の割合を5%に引き上げること」というポジティブ・アクション達成のためにも重要な位置付けのものです。「消防士」と聞けば、消火活動や救助活動がイメージされ、非常に体力が必要な仕事だと多くの学生が想像していますが、実際には火災予防、通信指令、総務など、現場以外の仕事も存在しています。また、全国の消防本部では約5,000人もの女性消防士が活躍している実態もあります。マイナビでは、学生の心を掴み、オンラインでの開催であっても例年以上の成果が得られるイベントを目指したのです。

多種多様なコンテンツで、
充実感のある職業体験を。
ソリューション

実際に配信したVR動画

 

こうした背景からマイナビでは、LIVEコンテンツ、ZOOM座談会、体験MOVIEコンテンツという3つのイベントを同日に開催しました。学生を飽きさせないために、隙間なく時間割を組むことにしたのです。
たとえばLIVEコンテンツでは、例年のパネルトークに加え、メインイベントとして人気お笑い芸人と消防士との対談企画を実施。ZOOM座談会では、全国各地の消防本部から先輩職員がリモートで参加し、学生からの質問に答える会を1日に8回展開しました。また、体験MOVIEコンテンツでは、学生に職業体験をしてほしいという思いから、消防署での食事を体感できるレシピ動画や、消防体操体験動画、火災現場を体験できるVR動画など5つのMOVIEを配信。またVR動画体感用のオリジナルのVRゴーグルも、イベント予約者に配布しました。イベント終了後アンケート提出者には、消防レシピ本、消防業務紹介パンフレットなどの紙媒体も配布。イベント成功や興味喚起のためにできることを、すべて行いました。

担当ディレクターの
発想力を活かし、
唯一無二のイベントに。
実際の取り組み

消防機器の点検の様子も、動画で配信。

このようにツールにとらわれない広報設計の背景にあったのは、ある戦略でした。それは、ターゲットの学生を潜在層と顕在層に分け、それぞれに異なる目標を設定するということ。潜在層の学生には、消防を将来の場所のひとつとして捉えてもらえるよう、まだ消防が身近でなくても参加しやすいようなコンテンツを用意。そしてすでに消防への興味がある顕在層の学生には、意欲を高めてもらえるよう、双方向性のある座談会や職業体験MOVIEを充実させました。
さらに今回のプロジェクトでは特に、ターゲットと近い年代である担当ディレクターの感性が活かされました。たとえばイベントの時間割。朝の消防体操から始まり、お昼には消防レシピのお料理動画が流れるよう配置したり、その様子をタイムラインのようにサイトで配信し、学生世代に馴染みのある見え方にしました。また、組み立てて使う消防車型のVRゴーグルを事前配布するアイデアも考案。学生の心を掴むためのさまざまな工夫を凝らすことができ、全体として楽しくチャーミングなイベントになりました。

イベントは学生から高評価。
集客人数も
大幅に向上する。
得られた成果

(左)事前配布したVRゴーグル。ゴーグルを通してスマホを見ると、臨場感のある映像で見える。(右)VRゴーグルのデザインは、消防車を模した。

目標集客人数は150名でしたが、こうした取り組みの成果もあり、予約数600名以上、マイページ総登録数も900名以上にのぼるなど、当初の目標を大幅に上回ることができました。また、「各コンテンツのバランスが良かった」「1日でさまざまなコンテンツに参加できてよかった」など、学生アンケートでも高評価。特に消防車を模したVRゴーグルは大好評でした。さらに他の官公庁様からも「WEBでこんなイベントができるんだ」とお褒めの言葉が届いたことがありました。それも、総務省消防庁様をはじめ、全国の消防本部にご協力いただけたからこそ。特に動画では、千葉県の消防学校にて火災現場を再現していただき、消火の様子をヘルメットにつけたカメラで撮影することで、よりリアルに制作することができました。
マイナビの強みは、イベントや広報ツールの豊富な知見をフルに活かせること。そこに担当ディレクターの創造力、そして企業様のご協力が加わり、これまでにないWEBイベントを実施することができました。

CLIENT
総務省 消防庁

全国の消防本部や地方公共団体と連携して、必要な法令・ガイドラインの整備、車両・資機材の配備を行っている。ポジティブ・アクションとして「令和8年度当初までに、消防吏員の女性の割合を5%に引き上げること」という目標を掲げている。

女性消防吏員の活躍推進のためのポータルサイト
※外部サイトにリンクしています

 

WORKS「総務省 消防庁」はこちら

Director's Comment

私自身としては、これだけ大規模なWEBイベントの運営に関わった経験がなく、パートナーのイベント会社様や上司、そして総務省消防庁様のお力をお借りして成し遂げられました。最終的には予想以上の成果を得ることができ、一安心しています。WEBイベントの経験が少なかったからこそ、より学生に近い立場に立って発想できたことも、振り返ってみると良かったのではないかと思っています。本制作を通じて大きく成長できたとともに、学生にも総務省消防庁様の魅力が存分に伝わり、とても楽しい仕事でした。

マイナビは、ポジティブ・アクションを応援しています

Directed by


担当ディレクター
飯塚 祐子
2018年中途入社。大手企業の採用広報を担当。学生に近い感覚を持ち、独自の発想力で課題を解決していくことが得意。マイナビの商材と世に出ている新しいサービスを組み合わせ、マイナビとして新たな形のWEBイベントや制作物を提案できるよう、日々奮闘している。